1 朝帰り だんだん家(うち)が 近くなり
2 居候 三杯目には そっと出し
3 居候 猫やおまえも ひもじかろう
4 初産に 亭主まごつく 釜の前
5 上は金 下は杭無し(食いなし) 吾妻橋
6 江戸っ子の 生まれ損ない 金をため
7 江戸っ子は 五月の鯉で 口ばかり
8 聞いたふう 耳学問を 鼻にかけ
9 気があれば 目も口ほどに ものを言う
10 これ小判 せめて一晩 いてくれろ
11 新婚は 夜する事を 昼間する
12 立ち聞きを 寝ころんでする ろくろ首
13 店賃(たなちん)で いいこめられる 論語よみ
14 たましいを せっぱつまって 質に置き
15 ためたがる 使いたがるで 家がもめ
16 乳(ち)を噛めば 叱りながらも 歯を数え
17 ともかくも あなたまかせの 年の暮れ
18 寝かす子を あやして亭主 叱られる
19 初雪や 瓦の鬼も 化粧する
20 花を見る つらかと女房 過言なり
21 人は客 おのれは間夫(まぶ)と 思う客
22 風呂の屁は 背中づたいに かけあがり
23 屁をひって おかしくもなし ひとり者
24 屁をひって 嫁は雪隠(せっちん) 出にくがり
25 弁慶と 小町は馬鹿だ なァかかあ
26 むつまじい 夫婦は膳で むしり合い
27 役人の 子はにぎにぎを よく覚え
28 世の中は 三日見ぬ間の 桜かな